2006年8月 3日 (木)

映画『ゲド戦記』

気がついたらもう三週間も記事書いてませんでした。いろいろ人に会ったりしていたのでちょっと忙しかったのです。

さて、今月1日に(映画の日で1000円だ!)『ゲド戦記』を観てきました。

お父さんの宮崎駿さんが、近年大作ではあるけれど娯楽作を発表しているのに対して、この作品は色々なことを投げかけている超大作でした。

正直に言うと、絵柄の方は、いつものジブリの『もののけ姫』や、『千と千尋の神隠し』のような、「うわー!!すっごいきれー!!!」って言う感じではなかったかな。印象としては魔法使いが出てきたり、竜がでてきたり、正統派のファンタジーでありながら、訴えかけていることはものすごい重いものでした。

今の時代でもそうなんだけれど、人が生きていく上で、森羅万象、食物連鎖があって、人や生き物は、生きて、生きぬいていって、死んで、土に返り、またこの世に命を受けて生き抜く。そして人間自身には、悩み苦しむ陰の部分があるし、それに立ち向かう勇気をもつ、光の部分ももちろんある。

それは常に一つにあるもので、切り離しては考えられないし、永遠の命を求めることは、生きることを拒否すること、死ぬのが恐いと恐れすぎるのも同じ事だとこの映画では教えてくれます。

でも今の時代も、目的を見失い、何を信じていいのか解らなくなっていることが沢山あったり、まがい物が本物のような顔をしていたり。バランスが悪くて、均衡を失っている気はすごくします。実際、この映画にも、まがい物を売るまじない師や、恐れや、悩みを無くすための薬をやるという人物が出てきます。そして、そんな人たちを人身売買する輩までいる。

実際問題として、甘い言葉で子供達を誘惑し、薬物漬けにする大人達が沢山いるのは、本当に悲しい。

自分の中の闇ばかり見ていると道を見誤るけれど、自分を信じることが出来たときに生きるのが恐くなくなるのではないだろうか。

処女作ならでは熱い感じと、ひりひりする感じが特徴の作品です。アニメならではだと思います。これ、実写でやったら、CGだらけでかなり空々しい感じになるだろうな・・・。

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